Ａさんはコミュニケーションが苦手だ。

だから、隙あらば人との接触を避けようとする。

当然、誤解や行き違いが発生し

その間を取り持つのが一苦労だ。

 

Ｓさんが５月で移動になり

Ｍさんがお茶の手伝いで不在となる。

ＫさんがひとりＧＨに取り残されることになるのだが

これが問題なのだ。

誰も居ないときに

Ｋさんが低血糖で倒れたりでもしたら

それこそ命にかかわる。

持たせている携帯が命綱だ。

 

僕とＭさんはそのことがよく分かっているので

必死に操作方法を教えようとするのだが

Ｋさんはまるで他人事。

 

「むずかしいねぇ、あっはっはっはっ♪」

あっはっはっはっ、じゃねぇよ…（怒）

 

あーでもない、こーでもない、と

ガシャガシャやっていると

それを見ていた、Ａさんがつぶやいたのだ。

「緊急の時は、僕も駆けつけれるように

携帯電話、教えておきましょうか？」

Ａさんは、いい奴なのだ。

 

闘え！ ウキウキヒーローズ

つづく